天然黒鉛市場最新情報：中国の輸出減少と世界的供給の多様化

2025年5月、中国の鱗片黒鉛輸出量は8,716トンで、前月比3％減、前年同月比10％減となりました。球状黒鉛の輸出も前月比で39％急落し、下流需要の弱さと物流課題が影響しています。

一方、オーストラリア・クイーンズランド州では12億米ドル規模の黒鉛鉱山と加工施設プロジェクトが迅速承認されました。日本の出光興産とインドネシアのバラムルティが出資し、2027年の操業開始を目指しており、EV用アノードに適した火山性硬質黒鉛を供給します。

さらに、米国商務省は中国産黒鉛に対して反ダンピング関税93.5％を課し、合計で約160％の関税率となりました。この措置により、オーストラリアのSyrah ResourcesやカナダのNouveau Monde Graphiteなど非中国系企業の株価が大幅上昇しています。

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